部屋・壁紙のタバコ臭の消し方:ヤニ掃除の手順と光触媒の使いどころ
タバコのニオイは、煙が消えたあとも壁紙や布製品に付いたヤニやニオイ成分から出続けます。光触媒は、そのヤニを掃除で落としたあとに残るニオイを減らす補助として使うのが基本です。
タバコのニオイが取れにくい理由
タバコの煙には、ニコチンやタール(ヤニ)、アセトアルデヒドなど、多くの成分が含まれています。煙が消えても、これらの成分は壁紙、天井、カーテン、ソファ、カーペット、エアコンの内部に付着し、そこから少しずつニオイを出し続けます。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、タバコの火を消したあとも衣類や部屋のソファ、カーペット、カーテンなどに残る化学物質を吸い込むことを三次喫煙として紹介しています。健康への影響はまだ研究段階ですが、室内で長く過ごす乳幼児への影響が懸念されています。
タバコ臭を消す手順
1. 換気する
窓を2か所開けて空気の通り道をつくり、換気扇も回します。換気だけでニオイは消えませんが、作業中のニオイを外に出せます。
2. 布製品を洗う
カーテン、ソファカバー、クッション、ラグなど、洗えるものはすべて洗います。洗えない大物は、クリーニングや買い替えも検討しましょう。
3. 壁紙・天井のヤニを拭き取る
- 壁紙が水拭きに対応しているかを確認する(紙の壁紙は水に弱い)
- 薄めた中性洗剤や、アルカリ性の洗剤を布に含ませて拭く
- 目立たない場所で試してから全体を拭く
- 最後に水拭きで洗剤を残さない
- ヤニで黄ばんだ範囲が広い、拭いても落ちない場合は張り替えを検討する
4. エアコンを掃除する
エアコンの内部にもニオイ成分が付きます。フィルターの掃除で足りなければ、内部のクリーニングを依頼します。
5. 光触媒で残り香を減らす
ヤニを落としたあとにうっすら残るニオイには、光が当たる壁やカーテンに光触媒コーティングをすると、時間をかけて減らす助けになります。光触媒の空気浄化性能の試験には、タバコの煙にも含まれるアセトアルデヒドを使う方法もJISで定められています。
光触媒が効かないケース
- ヤニが厚く残っている:ヤニが膜を覆い、光触媒が働かない
- 喫煙が続いている:ニオイの発生量が分解の速さを大きく上回る
- 暗い場所:家具の裏、収納の中
喫煙を続けながらコーティングだけでニオイを防ぐことは期待できません。
賃貸の退去時の注意
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、喫煙によって居室全体のクロスがヤニで変色したり、臭いが付着したりした場合、そのクリーニングや張り替えの費用は借主負担とすることが妥当とされています。一方で、クロスの耐用年数を6年として、経過年数が長いほど借主の負担割合は小さくなる考え方も示されています。
入居時に前の入居者のタバコのニオイが残っている場合は、入居前のクリーニングの範囲を確認しましょう。入居時オプションについては賃貸の光触媒コーティングはいらない?で解説しています。車のタバコ臭は車のタバコ臭の消し方をご覧ください。
よくある質問
壁紙のタバコのヤニは何で落とせますか?
ヤニは油を含む汚れなので、壁紙の素材が水拭きに対応していれば、薄めた中性洗剤やアルカリ性の洗剤で拭き取れることがあります。目立たない場所で試してから拭き、最後に水拭きで洗剤を残さないようにしましょう。汚れがひどい場合は張り替えが必要になります。
光触媒でタバコのヤニは分解できますか?
光触媒は有機物を分解しますが、厚く積もったヤニを分解するほどの速さはありません。ヤニが表面を覆うと光触媒自体が働かなくなるため、先に掃除でヤニを落としてから使うのが前提です。
賃貸でタバコを吸った場合、退去時に費用はかかりますか?
国土交通省のガイドラインでは、喫煙によって居室全体のクロスがヤニで変色したり臭いが付着したりした場合、そのクリーニングや張り替えの費用は借主負担とすることが妥当とされています。ただし、クロスの経過年数に応じて負担割合が小さくなる考え方も示されています。