賃貸の光触媒コーティングはいらない?入居時オプションの判断ポイント

賃貸の初期費用に「抗菌・消臭コーティング」や「室内消毒」が含まれていて、「これ必要?」と迷う人は少なくありません。判断のカギは、それが任意か必須か、そして何をどこに施工するのかがはっきりしているかです。

まず確認したいのは「任意か、必須か」

入居時の光触媒コーティングや消毒・消臭施工は、物件によって扱いが違います。

扱い どういう状態か 対応
任意のオプション 初期費用の見積もりに「付帯サービス」として入っている 申し込み前に、不要であれば伝える
入居条件として必須 募集図面や重要事項に、条件として明記されている 外せないことがある。内容の説明を求める
どちらかわからない 見積もりに金額だけ書かれている 申し込み前に、任意か必須かを確認する

消毒・消臭の費用は1〜2万円程度が目安とする情報もありますが、物件や不動産会社によって異なります。申し込みの前に確認することが大切です。申し込み後や施工後では、外すことや返金が難しくなります。

施工内容で聞くべき5つのこと

「抗菌・消臭コーティング」とだけ書かれていても、中身はさまざまです。費用に見合うかを判断するには、次の点を確認しましょう。

  1. 製品名と成分:光触媒か、別の抗菌剤か。光触媒なら室内で働く可視光応答型か
  2. 施工範囲:どの部屋の、どの面(壁・床・天井・水まわり)に施工するのか
  3. 施工日:入居前のいつ施工したのか、または施工するのか
  4. 試験データ:室内の光の条件で性能を確認したデータがあるか
  5. 保証と証明:施工証明書や保証書が発行されるか、保証期間はどのくらいか

これらにすぐ答えられない場合は、効果を判断する材料がないということです。

「いらない」と判断しやすいケース

  • 任意のオプションで、施工内容の説明がない
  • 室内で働くタイプの製品かどうかがわからない
  • 自分で掃除・換気・市販品で十分対策できると考えている
  • タバコやペットのニオイが残っていない、築浅の物件

「検討の余地がある」ケース

  • 前の入居者のタバコやペットのニオイが気になる部屋
  • 水まわりのカビやニオイを抑えたい
  • 製品名・施工範囲・保証が明示され、費用に納得できる

ただし、前の入居者のタバコのニオイなどは、壁紙の張り替えやクリーニングで落とすべき汚れです。コーティングだけで解決するとは限らないため、まずクリーニングの範囲を確認しましょう。タバコ臭については部屋・壁紙のタバコ臭で解説しています。

断るときの注意点

  • 申し込み前に伝える:「付帯サービスのうち、抗菌コーティングは不要です」と具体的に伝える
  • 事実と違う理由は使わない:アレルギーなどを理由にする場合は、事実の範囲で伝える
  • 他の付帯サービスも確認する:24時間サポートなど、ほかにも任意の費用が含まれていることがある
  • 必須と言われたら:施工内容(製品名・範囲・証明書)の説明を求める

契約や説明に納得できない点がある場合は、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談できます。

自分で対策する場合

コーティングを断った場合でも、入居時に次のことをしておくと、ニオイやカビを防ぎやすくなります。

  • 入居前後に換気を十分に行う
  • 水まわりのカビ予防(使用後の水気の拭き取り、換気扇の運転)
  • 気になる場所だけ、市販の光触媒スプレーで試す

自分で施工する方法は光触媒コーティングを自分でする方法、カビ対策は光触媒コーティングはカビに効く?をご覧ください。

よくある質問

賃貸の光触媒コーティングは断れますか?

初期費用の付帯オプションとして扱われている場合は、申し込み前に伝えれば外せることがあります。一方、入居条件として必須とされている物件では外せないことがあります。募集図面や見積書の記載を確認し、申し込み前に不動産会社に任意か必須かを確認してください。

入居時の光触媒コーティングはどのくらい効果がありますか?

使う製品と施工範囲、部屋の明るさによって大きく変わります。室内で効くタイプの製品か、どの面に施工したのか、施工日はいつかが説明されないと、効果を判断するのは難しいといえます。

すでに支払った施工費は返金してもらえますか?

施工が完了している場合、返金は難しいことが多いとされています。契約内容と説明に食い違いがある、施工の実態が確認できないといった場合は、不動産会社に施工内容の証明を求めたり、消費者ホットライン188に相談したりする方法があります。

参考資料