新車の匂いを早く消す方法:原因と換気・掃除・光触媒の使い方

新車の匂いは、シートや内装材、接着剤などから少しずつ出る揮発性の成分によるものです。時間とともに減っていきますが、換気を工夫すれば早く減らすことができます。

新車の匂いの正体

新車の匂いのもとは、シート、ドアの内張り、カーペット、ダッシュボードなどの内装材や、それらを貼り合わせる接着剤から出る揮発性有機化合物(VOC)です。VOCは、ホルムアルデヒドやトルエンなど、常温で蒸発しやすい有機化合物の総称です。

厚生労働省は、住宅などの室内空気について、ホルムアルデヒドやトルエンなど13物質の室内濃度指針値を定めています。自動車業界でも、日本自動車工業会が2005年に車室内のVOCの試験方法と評価基準を定め、2007年度以降の新型乗用車で、この指針値を満たす自主的な取り組みを進めてきました。各メーカーは、低VOCの材料や接着剤への切り替えを進めています。

匂いを早く減らす方法

乗る前に換気する

乗る前にすべてのドアを開け、こもった空気を入れ替えます。夏の炎天下に駐車したあとは、とくに効果があります。

走行中は外気導入に

内気循環のままだと、車内のVOCがこもります。外気導入にし、窓を少し開けて走ると濃度を下げられます。

天気のよい日に窓を開けて駐車する

防犯上問題のない場所なら、窓を少し開けて駐車すると、出てきた成分を外に逃がせます。

車内を高温にしすぎない

VOCは気温が高いほど多く出ます。日よけ(サンシェード)を使うと、車内の温度上昇と匂いの両方を抑えられます。

内装を拭く

ダッシュボードや内張りを、内装材に合ったクリーナーや固く絞った布で拭くと、表面に付いた成分を取り除けます。

光触媒は役立つか

可視光で働く光触媒を車内に施工すると、日中に光が当たる内装の表面で、触れたVOCを少しずつ分解する補助になり得ます。ただし、

  • 成分は内装材の中から出続けるため、分解が追いつかないことがある
  • 夜間や屋内駐車場では働かない
  • 施工直後は、コーティング剤自体のニオイがすることもある

といった点から、換気が主役で、光触媒は補助と考えましょう。車内の光触媒コーティング全般は車内の光触媒コーティングは効果ある?で解説しています。

芳香剤でごまかさない

芳香剤で匂いを覆っても、VOCそのものは減りません。かえって匂いが混ざって不快に感じることもあるため、まず換気で減らすことを優先しましょう。

よくある質問

新車の匂いはどのくらいで消えますか?

内装材から出る揮発性の成分は、時間がたつにつれて少しずつ減っていきます。気温が高いほど多く出るため、季節や車の使い方によっても変わります。乗るたびの換気を習慣にすると、早く気にならなくなります。

新車の匂いで気分が悪くなります。どうすればいいですか?

乗る前にドアや窓を開けて換気し、走行中も外気導入にして窓を少し開けると、車内の濃度を下げられます。症状が続く場合は医療機関に相談し、販売店にも伝えてください。

新車の匂いに光触媒は効きますか?

揮発性有機化合物の中には、光触媒の分解の対象になるものがあります。可視光で働くタイプを車内に施工すると、日中に光が当たる内装の表面で少しずつ分解する補助になり得ます。ただし、成分は内装材の中から出続けるため、換気が基本の対策です。

参考資料